大正末期の少年漫画覚え書き
少年少女雑誌に載った漫画が欧米風のコマを割った漫画形式を採り入れ始めるのは、だいたい大正末期で、「正チャンの冒険」が大正12年に掲載開始していますが、その後「のらくろ」に至るまでの期間となると、現実にはかなり多様なスタイルが生まれて混沌としている感があります(とはいうもののこの時期の雑誌をまとめて読んではいないのですが)。
大正と昭和の境では長崎抜天や藤井一郎がいますが、大正の子供向け漫画の代表的な作家である山田みのるが漫画漫文形式ではないコマ割りを割ったスタイルの漫画に取り組んでいたのを見つけて、この作家が大正14年に亡くなってしまったのは実に残念と思わずにいられませんでした。
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