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2006年9月21日 (木)

『少女の友』の話など

最近なかなか更新する暇がありませんが、最近気づいたことなど。

戦前にリボンの騎士を先取りしていた松本かつぢの『?(なぞ)のクローバー』が今年弥生美術館で公開された件について、以前に出た本に記載がありました。題名までは書いてありませんでしたが、上田トシコ先生がその作品が書かれていた頃にすでにお弟子さんですからその存在は知っていたようです。

 

『少女の友』とその時代―編集者の勇気 内山基 Book 『少女の友』とその時代―編集者の勇気 内山基

著者:遠藤 寛子
販売元:本の泉社
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2004年に出た本で私も読みましたが、うっかり読み飛ばしていたようで、今引用する時間がないので、あとで引用部分を追加修正します。

話が変わりますが、谷川史子さんが青年誌に描いていました。デビュー当時から男性ファンが付いて話題になっていましたが、最近の男は「クッキー」とか読まないでしょう。
YOUNG KING OURS(アワーズ)の増刊OURSplusで連載になっているようです。
そういえばデビューして何年になるんだろう、とかふと思いましたが小花美穂さんよりもっと前なのでゆうに10年以上経っていますね。

いかに熱心なファンがいるのかはウィキペディアを見るとわかります。そういえばタニカワと読むんですな。私も普通にファンなんですけど。あと須藤真澄さんとかも熱狂的なファンがいますね。おとめちっく以降では柊あおいさんが一世を風靡したのは80年代ですか。

このへんの話もおいおいしていきたい気もしますがあまり思い出話的にならないので、研究みたいな形になってしまうとブログではあまり書かないかもしれません。

新刊が出ていたので載せておきましょう。

 

花と惑星 Book 花と惑星

著者:谷川 史子
販売元:集英社
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谷川さんで私が思い出すのはたぶんデビューは同時期だと思うのですが、僕は名取ちずるさんが好きでした。ちょうど20年前にデビューしたんですね。デラマの1月号だったと思います。残念なことに2年前でしたか亡くなられてしまいました。遺作はまだ手に入ります。

 

ぐるぐる迷路23 マーガレットコミックス Book ぐるぐる迷路23 マーガレットコミックス

著者:名取 ちずる
販売元:集英社
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名取さんのような作家ってよくいるようで意外といないんですよ。こういうタイプがなかなか売れなくなったということもあるんでしょうけど。新作ごとにある種の孤独を抱えた独特の深みが増していったので遺作になったのはほんとうに残念でした。

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2006年9月11日 (月)

最近出た本より

最近新しい作家に疎くなってきてしまいました。古い作家でも需要はあると思うので開き直って紹介します。

 

ハチミツとクローバー 10 (10) Book ハチミツとクローバー 10 (10)

著者:羽海野 チカ
販売元:集英社
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ハチクロの最終巻が出ました。掲載誌が途中でヤングユーからコーラスに移りましたがその時点で終わりに向かっていたようです。9巻で突然の展開だったので読み損ねている場合は現在品薄の9巻も一緒に買っておいたほうがよいかも。

 

ホットロード 1 完全版 (1) Book ホットロード 1 完全版 (1)

著者:紡木 たく
販売元:集英社
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ホットロード 2 完全版 (2) Book ホットロード 2 完全版 (2)

著者:紡木 たく
販売元:集英社
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紡木たくがこの作品を書くためにマンガ家になったといっても過言ではない大ヒットした一作ですが、90年代半ばには反動で忘れられた作家に近くなっていたような気がします。今だと受け入れられる素地がまた整っているような気もしますがどうでしょうか。ちなみに集英社の携帯コミックでも読めるようになっているようですが、あくまでも抜粋なのかそれとも全部読めるのかは確認していません。NANAの矢沢あいはデビュー当時は紡木たくのフォロワーの一人という感じの位置づけでした。

 

みどりの花 Book みどりの花

著者:あすな ひろし
販売元:ブッキング
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ブックデザインがとても凝っているのですが、注目して欲しいのが一番上の題名のところ。馬車が真っ黒で刷られているのに対して題名のほうはおそらく下の深緑を使っているのでしょうが、よーく眼を近づけるとさらに細かい網かけが入っています。ペンで網トーンみたいな効果を出した題字を原寸よりかなり縮小されているにもかかわらずそれとわかる印刷で驚くほど気合いが入っている装丁です。
実は有名な「嵐が丘」もオンデマンドで出版されているのですがそちらのほうは雑誌おこしで一般書店には出回っていないもの。どちらもマストアイテムです。

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