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2006年7月23日 (日)

とりあえず一度更新します

6月ごろに下書きしたまま公開していないページがあるのですが、ちょっと気負っていてあらためて書き直そうか、それなら急ぐこともないんじゃないかと思っています。

トラックバック対象記事では「子供の科学」を紹介していて、この雑誌は戦前からあって戦時下の軍国教育に何らかの役割をもっていたであろうと思われる ので、その頃がどういう誌面だったのかというのは研究対象として興味はあるのですが、例えば戦時下は自由だったなどというつもりはまったくないしそのよう な時世に過ごしたいとも思いません。私が親しんできたのは昭和40年代のラジオ系雑誌の入り口としての子供向け雑誌でありまして、21世紀にまだ生き残っ ていたのかと思って読んでみたら、なんと鉱石ラジオを作る記事が載っていてこりゃあすげえや、と思ったわけです。また紙飛行機がよく飛ぶんですね。

その鉱石ラジオの記事をいまよく覚えていないんですが、自分が子供の頃は秋葉原とかでパーツを買って作っていたわけで、バリコンとかもパーツ屋で買ったんですが、今どきバリコンなんて手に入らないような気もするし、そこでチューナー部分も全部自分で作っちゃうような記事になっていたはずです。それがすごいって思ったんですが読んだ雑誌がが見つからないのでちょっとどうすごいのか説明できないのが残念です。

これだけではもったいないので本を紹介。

 

表現したい人のためのマンガ入門 Book 表現したい人のためのマンガ入門

著者:しりあがり 寿
販売元:講談社
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しりあがり寿さんがキリンビールに勤めながらマンガを描いていたのは有名な話で、私はマンガ好きでも仕事との両立がうまくいかないもので、尊敬してしまうのですが、この本をぱらぱらとめくっていて思わずひざをたたいたのは、マンガにおける記号化の定義をきわめて簡潔かつ明快に文章化しているところでした。つまり作者と読者の間にお約束を作ることによってマンガ表現というものが成り立っているわけで、そのお約束がなぜどのようにして成り立ってしまうのかということが、私の一番大きなマンガへの興味ということになります。

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