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2006年6月11日 (日)

最近購入した本、注目の本

まず前回のエントリで触れた松本かつぢの「?(なぞ)のクローバー」について。昭和9年の少女の友の付録であることは確定しました。「スピード太郎」が新聞連載されていた時期なので忽然と現れたわけではないのですが、その斬新さは早すぎたのかもしれません。あるいはそのまま進歩するには時代が悪かったのか。この後クルミちゃんにいたるまでどう進んだのかなどは今後の課題でしょうか。戦前の「少女の友」のファンの方はまだかなりいらっしゃると思うので解明が進むことを期待しています。

では久々に趣味のエントリを。

西谷祥子先生の作品が一昨年白泉社文庫から4冊ほど出ましたが、4冊目に出た「学生たちの道」が出ているのにすっかり気づきませんで、一昨年にもう出ていたのを最近知ってあわてて近場の本屋をめぐったのですがやはり見つからず、ネットで予約して昨日無事入手しました。良かった在庫が残っていて。

Book 学生たちの道

著者:西谷 祥子
販売元:白泉社
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ちなみに祥子と書いてよしこと読むのですが、私がそれを知ったのがずいぶん最近のことで、昔は漫研などで話題になっていても気づかなかった可能性もありますね。

西谷祥子とあすなひろしは「少女クラブ」でデビューするのがだいたい同じ頃。ただ西谷先生は最初は短編のコメディを描いていて、一世を風靡するのはマーガレットに移ってからです。水野英子先生のあとで受け継がれたものも多いしまるで異質な面もありますね。白泉社文庫からは他に3冊出ていますが、短編に伝説的なものがあるようなのですけど再発の可能性はどうなのでしょうか。まず牧美也子さんから先に出さないと、ということもありますがどうなりますか。

さて、現役の作家に移りまして、「きみとぼく」休刊で描く場を失ったかと危ぶんでいた橋本みつる先生の作品集がちゃんと出ました。Wingsに移られていたのに気づきませんでしたが良かった。少女まんが界がまだ売れ線ばかりじゃなくてこうした作家を見捨てていなかったのにほっとしました。

 

青いドライヴ Book 青いドライヴ

著者:橋本 みつる
販売元:新書館
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まず、Wingsに掲載された新作の作品集。久々に作品に触れたので読みづらさを感じた自分がショックでしたが、これが慣れると何とも言えない味になるのです。しかし相変わらずというよりもずいぶん凄みが増した感じが。

白泉社からも出ていました。こちらは再録みたいでしたが単行本未収録の作品は入っているのかどうか、私も最近忘れっぽいのでちょっとわかりません。数たくさん出る作家さんじゃないのでとりあえず確実に手に入れなければ、というところ。
マイペースで描き続けていって欲しいところです。

 

Book 橋本みつる作品集GET DOWN

著者:橋本 みつる
販売元:白泉社
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次にカムバックで、おおの藻梨以さんの「くにたち物語」が講談社のOne More Kissで再開されました。看板連載であった掲載誌のmimiの休刊がもとで中断されたままで、作者自身も作品の発表がなくなって、ときどきぽつんと短編がひっそりと掲載されたりしましたが、これは念願の再開となるでしょうね。いつ終わるかわからない大河連載の趣でしたので今回のシリーズ化は今後どうなるのか気になります。

国立駅の三角屋根の駅舎が取り壊されそうで、今週の市議会で決まるような話でした。駅の周囲にマンションも建って、すでに景観は変わっていますが、富士見台のほうからまっすぐ駅まで直線に走る大学通りを駅に向かうと、向こうに三角屋根の駅舎は確かに見えました。

今回の連載開始の号にはけっこう昔の駅の写真も載っているのですが、私は国立にある高校に通っていたので、懐かしさとともに、ずいぶん変わってしまったんだなとの思いも強く感じました。

「くにたち物語」は現在文庫判で6冊出ています。読んでみてこんな少女まんががあったのかと思う人もけっこう多いかもしれません。とりあえず第1巻だけ。

 

くにたち物語―Memorial street (1) Book くにたち物語―Memorial street (1)

著者:おおの 藻梨以
販売元:講談社
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続編の掲載誌はこちら。そういえば栗原まもるが描いていますがクッキーから離れたんでしょうか。あと雑誌を読んだら、「くにたち物語」には復帰した作者の解説がついています。国立駅舎は今年で80年目なのだそうです。

One more Kiss (ワンモアキス) 2006年 07月号 [雑誌] Book One more Kiss (ワンモアキス) 2006年 07月号 [雑誌]

販売元:講談社
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ここまで書いたらせっかくなので、現在人気のあるメジャーな作品も挙げましょう。

別コミに連載されていてけっこう部数も出ていますが、知名度として実際はどうなんでしょうね。これを知っていれば少女まんがファンとして胸がはれそうな気はします。

僕等がいた 10 (10) Book 僕等がいた 10 (10)

著者:小畑 友紀
販売元:小学館
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7月からアニメになるそうですが(宮崎あおい主演で実写もの、と言うイメージがいいなと思ってしまうんですが)、現在の少女まんがシーンの最先端を突き進む、このある意味ですごいまんがをどう料理するのかはちょっと見物です。監督は「こどものおもちゃ」を実に上手い具合に手がけた大地丙太郎さんとのことで期待してもいいかも。でもこの作品、テレビで放映するんですか?

http://www.bokuragaita.com/

このまんがについて一つだけ豆知識を書いておくと、名前にナナのつく女の子がヒロインともう一人登場するまんがなのですが(NANAとはまるで違う作品ですけど)、10巻にはとうとうヒロインが回想場面以外に出てきませんでした。

最初の予想では7巻で終わるかなと思ったんですが、まだまだ終わりそうになく原作もいったいどうなるのでしょうか。

僕等がいた公式ファンブック Book 僕等がいた公式ファンブック

著者:小畑 友紀
販売元:小学館
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小畑友紀作品で気楽に入門編として読むなら「まる三角しかく」全2巻がよいですね。ヘビーすぎなくて力量の確かさがよくわかる作品といえるでしょう。

まる三角しかく 1 (1) Book まる三角しかく 1 (1)

著者:小畑 友紀
販売元:小学館
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あと西谷作品の白泉社文庫になった残り3作を挙げておきましょう。

 

Book マリイ〓ルウ

著者:西谷 祥子
販売元:白泉社
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Book ジェシカの世界

著者:西谷 祥子
販売元:白泉社
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Book レモンとサクランボ

著者:西谷 祥子
販売元:白泉社
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いずれも少女まんがの歴史的な作品としてとても重要な作品です。

くにたち物語の2〜6巻はこんなふう。主人公はゆっくり成長しているわけですが(続編開始時点で中三)残念ながら2巻の絵が出ませんね。

 

Book くにたち物語―Memorial street (2)

著者:おおの 藻梨以
販売元:講談社
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くにたち物語―Memorial street (3) Book くにたち物語―Memorial street (3)

著者:おおの 藻梨以
販売元:講談社
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くにたち物語―Memorial street (4) Book くにたち物語―Memorial street (4)

著者:おおの 藻梨以
販売元:講談社
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くにたち物語―Memorial street (5) Book くにたち物語―Memorial street (5)

著者:おおの 藻梨以
販売元:講談社
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くにたち物語―Memorial street (6) Book くにたち物語―Memorial street (6)

著者:おおの 藻梨以
販売元:講談社
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