1986年の少女・女性マンガ誌チェックリスト(一部)
図書館に返却しないといけないので、「マンガ批評宣言」の巻末に載っていた「全雑誌チェックリスト」の中から、少女・女性誌から記載されている作家だけを抜粋。なおこのリストの担当は少女・女性誌が岩田次夫、その他(エロ・ギャンブル雑誌まで含む)を阿島俊が担当している。
週マ:一条ゆかり、麻生いずみ、阿月裕、青沼貴子、岩館真理子、飯塚修子
別マ:くらもちふさこ、槇村さとる、いくえみ綾、紡木たく、聖千秋
ぶーけ:松苗あけみ、水樹和佳、吉野朔美、清原なつの、内田善美
りぼん:池野恋、本田恵子、佐々木潤子、萩岩睦美、小椋冬美、高橋由佳利
りぼんオリジナル:陸奥A子
週刊セブンティーン:宮脇明子、島津郷子、粕谷紀子
月刊セブンティーン:三谷美佐子、佐藤志保里、榛野なな恵、笈川かおる、坂井久仁江、原田智子
YOUNG YOU:倉持知子、小椋冬美、笈川かおる、秋本尚美
YOU:津雲むつみ、柴田あや子、福原ヒロ子、のがみけい、立原あゆみ、もりたじゅん
OFFICE YOU:市川ジュン、柴田あや子、樫みちよ、長浜幸子
週刊少女フレンド:西尚美、富永裕美、板本こうこ、伊東千江、庄司陽子、大和和紀、竹原亜美
別冊フレンド:伊藤ゆう、真柴ひろみ、松本美緖、河村美久、小野弥夢
Juliet:上田美和、川名香津美、かやまゆみ、松沢あさみ
なかよし:あさぎり夕、松本洋子、竹田真理子、牧村ジュン、竹本泉、西原ちか
なかよしデラックス:高橋千鶴、さこう栄、佐藤まり子、曽祢まさこ、高階良子
ハローフレンド:巻野路子、そうだふみえ、石丸朋子
mimi:吉田まゆみ、おおの藻梨以、目白花子、風間すずめ、大和和紀、板本こうこ、前原滋子
mimiデラックス:里中満智子、森谷幸子、寺館和子
mimiカーニバル:吉田まゆみ
mimiエクセレント:大和和紀
Me:あまねかずみ、辻村弘子、伊万里すみ子、深見じゅん、内村月子、菊川近子
BE-LOVE:三原陽子、立原あゆみ、里中満智子、布浦翼、ごとう和、河あきら
BE-LOVEペア:夢野一子、伊万里すみ子、篠崎まこと、小橋もと子、立原あゆみ、布浦翼
週刊少女コミック:藤田和子、篠原千絵、さいとうちほ、すぎ恵美子、惣領冬実、竹宮恵子
別冊少女コミック:渡辺多恵子、川原由美子、秋里和国、赤石路代、吉田秋生、前田恵津子、香川祐美
コロネット:佐々木淳子、さいとうちほ、鈴木みや、北川みゆき
Judy:井上恵美子、河野やす子、ありさか邦、七草セリ
プチコミック:名香智子、佐伯かよの、小林博美、池田さとみ、牧野和子、石塚夢見、吉村明美
プチフラワー:萩尾望都、木原敏江、竹宮惠子、秋里和国、佐藤史生、高野文子
ちゃお:川原由美子、あだち充、三浦浩子、あらいきよこ、麻原いつみ、赤石路代、惣領冬実
FOR LADY:わたなべまさこ、池田理代子、ささやななえ、志賀公江、牧美也子、武田京子
花とゆめ:美内すずえ、和田慎二、、魔夜峰央、柴田昌弘、野間美由紀、日渡早紀、川原泉
花ゆめEPO:三原順、神坂智子、山内直美
LaLa:成田美名子、ひかわきょうこ、なかじ有紀、清水玲子、わかつきめぐみ、樹なつみ
Cindy:坂田靖子、高口里純
SERIE:島本真紀子、山本里美、石井幸子
Silky:酒井美和、高口里純、風間宏子
プリンセス:碧ゆかこ、細川知栄子、天城小百合、河名尚子、中山星香
ビバプリンセス:青池保子、山田ミネコ、中山星香、亜砂都優子、花郁悠紀子
ひとみ:細川知栄子、イケスミチエコ、英洋子、竹内ゆかり、みすとかずみ
デジール:イケスミチエコ、真崎春望、小森麻美
ボニータ:市東亮子、高階良子、長岡良子、あしべゆうほ、東宮千子、湯口聖子
Candle:笈川かおる、あしべゆうほ、東宮千子、長岡良子
Eleganceイブ:佐伯かよの、ごとう和、光崎圭
Bonita Eve:のがみけい、曽根富美子、長浜幸子
COLLET:笹原ひろみ、篠崎佳久子、松藤純子
Missy:しらいしあい、佐伯かよの、星合操、みやぎひろみ、奥友志津子
Comic Hi:しらいしあい、佐伯かよの、星合操、藤田素子、藤本さみ
Lovely Hi:秋月志穂、藤田素子、藤本さみ
Jour:風間宏子、久掛彦見、中原千束、ぬまじりよしみ、もんでんあきこ、まさき輝
ami Jour:長浜幸子、風間宏子、まさき輝、ぬまじりよしみ、もんでんあきこ、童夢梨乃
MAY:平田真貴子、久掛彦見、峰岸ひろみ、志賀公江、川崎ひろこ、原のり子
Dramatic メイ:平田真貴子、峰岸ひろみ、原のり子
comic VAL:里中満智子、平田真貴子、牧美也子
コミックルージュ:川崎三枝子、市川容子
La・Comic:北川玲子、呉山幸子、高井戸あけみ、瞳あきこ
Labien:呉山幸子、高井戸あけみ、高見亜紗
Loving:川崎三枝子、あきもと渚、呉山幸子
Cute:南部ひろみ、大谷てるみ、峰岸ひろみ、森村あすか
ソリティア:葛峰麻利子、佐々木みすず、BELNE
あすか:山岸涼子、高口里純、竹宮惠子、いがらしゆみこ、ささやななえ、美内すずえ
おまじないコミック:伊藤かこ、谷口恵美子、阿部ゆたか、原田清美
grape fruit:名香智子、鳥図明児、たらさわみち、坂田靖子、青池保子、高口里純、中山星香
出版社名はもとのリストには書かれていますが、あえて書かないでおきます。当ててみてください。
なお、作家名が書かれていない雑誌もあえて省いてみました。1/3くらい抜けているでしょうか。たとえばデラックスマーガレットが載っていないのはそのせいで、寸評を見ると「いきのいい新人や、ベテランの掌編が読めることもあり、決して軽視すべき雑誌ではない」と記されています。同じ理由でJUNEもちゃんと載っているのですがここには記していません。
ここで挙げられたのは岩田氏が雑誌の看板、ホープ相当と考えた作家だと思われます(デラマなどは代表する作家が絞れない)。私もこの頃は書店で立ち読みしたりしていたので、だいたいの感じはわかります。寸評の内容には触れませんが、売れる売れないの判断が詳しいなどいかにも分析的で男読み、という感じはしますね。私も男だてらに少女マンガを読んでエントリを書いて女性ファンのひんしゅくを買っているかもしれませんけど、わりとこんな読み方かもしれません。
デラックス別冊少女コミックなんて雑誌もあった頃で、おまじないコミックなどは高く評価されているのですが、この後さらに参入が増えていくというこの時期は、まさにバブルな時代です。
レディースコミックがやはり元気があって、いわゆる官能ものも結構人気作家がおりました。女性マンガは劇画と決して相性は悪くありません。
ソリティアというのはこの頃ホラーブームで創刊されたとのこと。
このリストをもとに少々今後のエントリを展開してみたいと思ったので書きました。
なお、この本は比較的図書館で見つけやすいほうだと思います。
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